下着選びも怠れない
下着もワンクールと少しで買い変える。1年以上同じものを着けている人も少なくないようだが、多くの下着メーカーが週2回の着用で半年~1年未満での買い替えを推奨しているらしい。
また、キュレーションサイトの「下着を買うタイミングはいつですか?」という、消費者アンケートの結果では「友人と旅行の予定が決まった時」「恋人が出来た時」といった、”人に見られること”を危惧した回答が最も多かった。
たしかに、私も『今夜、軽率に抱かれたくなりました』という本の著者として、人に見られることを前提に下着を頻繁に購入している。
下着姿を堪能する余裕のある男はごくわずかで、女がこだわりを持って選んだ下着に気の利いたコメントまで出来る男となれば言わずもがなだが、それでも下着選びは怠れない。いつでも臨戦態勢でありたいからだ。
乗りたいベッドの誘いに対し、着けている下着を理由に尻込みするなど考えただけでブルーになる。ブルーマンよりも全然ブルーになる。男のこととなるとSupremeやKENZOに並ぶアジア人よりも遥かに私は貪欲なのだ。
私ほどの貞操の低さを持ち合わせていない女でも、いい下着を日頃から付けることには意味があると思っている。
先ほども話した通り、いい下着を忍ばせているだけで絶対に気分が変わるから。気分が変わると行動が変わり、「その日のうちに・・・」なんてことが起きなくても、萎れた紫陽花のような下着を忍ばせているよりは、女として胸を張った立ち振る舞いができる。
手放すこと。そして、掴むこと
いつ訪れるかは分からないが、必ず訪れるのがタイミングやチャンスというものであり、備えている者にばかりそれはやってくるように思う。
若いうちはたくさんの幸せを抱えようとするが、抱えすぎると維持することに気を取られて、疲れてしまう。そして、新しい幸せについて考える機会を失っていく。これが私にとって「歳を取る」ということであり、付随した不幸だと考えている。
今回、RAVIJOURでの1回目の連載であり、新年1発目のこのコラムは「手放すこと」「掴むこと」を1年の最初に考えるきっかけになれば、という願いを込めて綴りました。
「RAVIJOUR」はフランス語で”愛に生きる”と"こんにちは"という意味の言葉を合わせて作られた造語らしいです。
こんにちは、2022年。今年も全力で愛に生きてみます。「忘れたい」と思えるほどの愛に出会えることを願って。
着用アイテム:シャイニーブルーム グラマーアップ ブラ