SPECIAL COLUMN
#26「クリスマスということで」/妹尾ユウカ

いよいよクリスマスですね。みなさんご予定はお決まりですか?先日、インスタグラムのストーリーにて「みなさんのクリスマスの予定を教えて下さい」という募集をして、寄せられた内容をPodcast(ラジオ)で読み上げるという回を収録しました。
恋人や家族、愛犬と過ごすという方や、推しに会いに行くという人。もちろん「普通に仕事ですよ」「一人です」という方もいましたし、「彼女に振られたばかりなので用意していたプレゼントと心中します」「彼氏と別れたので酒を飲んで気絶の予定です」といった抱きしめたくなる冗談まで、多種多様なコメントを沢山いただき、楽しく読み上げさせていただきました。
そのラジオ内でも宣伝をさせていただいたのですが、みなさんは「ブックサンタ」という取り組みをご存知ですか?私は今年、初めて知ったのですが、このサービスではさまざまな家庭の事情で「サンタさんが来ない」という子供たちに向けて、絵本の贈り物ができます。自分の子供がいなくたって、松田聖子のような恋人がいなくたって、誰でもサンタクロースになれるわけです。公式サイトの記載によると、現在、日本では推計約200万人の子供たちがこういったクリスマスなどのお祝いごとを心から楽しみにできないといった状況にあります。
はじめましょう
そんな事実を知った今、私のパリピ根性はとどまることを知りません。「パリピ」なんて死語を使って、TikTok世代に笑われようと構わない。オバサンをなめるな。もう9年ほど前になりますが、私は全盛期の渋谷ハロウィンでビキニに叶姉妹のお面を付けてカラダモノマネをしていた女です。クラブでオレンジジュース片手にシラフでDJができた女です。夏にはYouTuberの友達と海でおっぱい越しに男にビールを飲ませる"おっぱいビール"という頭のおかしな企画もやっていました。我、大パリピぞ。今度は子供達をブチ上げてやる。
しかし、私もバツイチ子持ちのアラサーとなった今、こういった奇行で日本を元気付けることはもう出来ませんし、そもそも子供たちが喜びません。なんなら見ない方がいい大人の姿です。さあ一体、元パリピオバサンに何ができるのでしょうか。もちろん、冒頭で紹介した「ブックサンタ」というサービスを通じて、本の寄付はさせていただきました。もう一つ「あしながサンタ」という全国の児童養護施設に向けたクリスマス寄付サイトからも、プレゼント予算の寄付をさせていただきました。そして、例年通り、今年も自分の家族や友達とのパーティーを全力で行う予定でいます。
ただ、この程度でパリオバのエネルギーは尽きませんし、もっと大きなヤマが狙いたい。どうすればいいものか。浮かれた頭で必死に考えた抜いた結果、「みんなの力を借りればよくね?」という他力本願に辿り着きました。国民、総サンタ計画です。
私がみなさんに何をしてほしいのかは、もう既に多くのサンタが気付いているかと思いま、あ、すいません。早まりました。私がみなさんに何をしてほしいのかは、もう既に多くの方が気付いているかと思います。私と一緒にサンタになって欲しいんです。そんなわけで、コラムニスト歴早9年。妹尾ユウカからみなさまへ向けて、お手紙を書かせていただきましたので、ご一読ください。