3.愛されているという確信をくれる
いい男は不安や疑問の代わりに、常に「私は愛されている」という確信をくれた。いい男とそうではない男。どちらとも交際してきたが、前者に分類された男たちは皆、家庭環境に恵まれており、経済的に特段裕福というわけではなくとも、家族関係や両親の夫婦関係が良好な環境下で育ってきた人たちだった。そして、本人たちの自分が生まれ育った家庭環境に対する評価は、共通して「うちは本当に普通の家」だった。おそらく、当たり前に愛されてきた人たちは、人を真っ当に愛する方法もごく当たり前に知っているのだろう。彼らが私に愛を惜しみなく与えてくれたのは、彼らも惜しみなく愛を与えられてきたからなのだろう。
4.自己肯定感を高めてくれる
「女は愛される方が幸せ」と昔からよく聞くが、私も最近になってそう思う。もちろん、愛する人に「なんでもしてあげたい」といった気持ちが芽生えることも幸せだったが、そこには確かに見返りを求めたエゴが存在していたし、愛ゆえになんでもしてあげたかったというよりは、なんでもしてあげることしか、その人から愛される方法がなかったのかもしれない。自分が相手にしてあげたことは全部、自分が相手からされたかったことだったのかもしれない。
とはいえ、幸せというものは人から与えられるものではなく、自分で決めるものなので、愛することと愛されることのどちらが幸せかは、自分の自己肯定感が満たされる方を選んだら良いと思っている。だから、たとえ振り向いてもらえなくても「この人といると自分を好きになれる」と感じるのであれば、それが今のあなたの幸せで間違いはなく、大事にするべき相手である。ただ、最後に愛され推奨派の私から伝えたいことは、愛する人に愛されることは理想的な話だが、愛してくれる人が愛する人になるのは現実的な話であるということ。そして、満たされている女は輝かしいという証明できない現実がこの世には確かにあるということ。