SPECIAL COLUMN
#22「あなたの恋が上手く行かないのはね、」／妹尾ユウカ
恋愛が上手くいかないのは顔か頭が悪いから。あるいはその両方である。特に「自分から好きになった男と付き合えない」「対等な関係になれない」「セフレ止まり」といった場合、原因は容姿にあることが多い。時代に反したルッキズム発言であることは重々承知しているが、男女においてはこれが真実だ。女は見た目で判断される。多様性の時代とはいえ、恋愛市場からルッキズムが排除されることは絶対にない。いくら下着会社が"ボディポジティブ"を謳い、女芸人やプラスサイズモデルを起用しようと、異性が求める女性像や同性が憧れる女性像は傾かない。むしろ、昔よりも美容医療が進歩したり、その存在や価格もお手軽になった分、美人のレベルや割合が上がり、ブスが怠惰に映る始末だ。
実際のところ、現代のブスの主成分は遺伝子ではなく、怠惰か無関心だろう。なぜなら、YouTubeには無料でプロのメイク技術が無数に公開されているし、二重まぶたにすることだって両目５千円から出来る。大掛かりな手術やより低価格でのご案内を求める場合も、ひとまず２万円から渡韓可能となっている。ブスに厳しくも親切な時代だ。
ブスは伸び代
そんな時代に、自分の容姿に対して"自信を持てない"というのは努力不足に過ぎない。私自身も自信を持っては奪われての繰り返しだが、自信を持てる瞬間があることが大切だ。奪われてもフテることはせず、向上心に変えてゆく。その繰り返しの中で、女は強く美しくなっていくし、自分を尊く扱えるようになる。まだ出来る努力が残っている女にいじける資格はない。
ちなみに周囲から「理想が高い」と言われる人も、大抵は顔が悪い。これは単にあなたがブスだということではなく、その理想像と並ぶには現在そぐわない容姿だということだが、落胆する必要はない。理想を下げるのではなく、それに見合った自分を作り上げればいい。至ってシンプルな話である。ブスは伸び代だ。一緒に楽しもう。